人院生活のなかで
朝、目を覚ますと、看護婦(士)や准看護婦(士)たちが、あなたの体温や血圧を測りにやってきます。
体の調子をたずねながら、朝食のあとに飲まなければならない薬と、今日行われる検査について説明をしてくれます。
どのような薬を飲み、どのような検査が必要かを決定するのは、あなたの主治医である医師です。
看護婦(士)は、医師から指示を受けて、あなたが正しく薬を飲み、検査を行えるように説明や援助をします。
また、入院生活のなかで必要な観察や看護をしてくれます。
准看護婦(士)は、看護婦(士)から指示を受けつつ看護婦とほぼ同じ仕事を行いますが、血液採取や筋肉内注射など一部の看護業務をすることができません。
さて、朝食が届きましたが、あなたはまだベッドの上から起きあがることができそうにありません。
そんなあなたの食事を手伝ってくれるのは、ヘルパーや介護アテンドサービス士です。
彼らは看護婦(士)の指示により、あなたの身のまわりの世話をしてくれます。
検査室まであなたをベッドごと運んでいってくれるのも普通は彼らです。
今日の検査は血液検査と尿検査、そしてレントゲンです。
血液と尿は、病棟で看護婦(士)が朝のうちに採ってくれました。
採取された検体(血液・尿など)は、病棟クラークや看護婦(士)の手によって検査室に送られます。
ここで検体は臨床検査技師の手で検査され、結果がカルテに書き込まれるのです。
ところで検体には、尿や血液・粘液などの分泌・排泄物と、内臓や組織から採取した細胞との二種類があります。
細胞を顕微鏡で見て、癌細胞の有無などを調べる特殊な検査が必要であるときには、細胞診断士があなたの細胞を調べることになります。
レントゲン室に到着すると、あなたを待っているのは診療放射線技師(旧診療エックス線技師)です。
撮影されたレントゲン写真は、現像されたのちカルテに付記されます。
医師は、後日これらの検査結果を見て総合的に病状を判定し、病名に沿った治療方針を立てます。
立てられた方針は看護婦・薬剤師・栄養士などにも伝えられ、共通の情報として認識されます。
看護婦は、この情報をもとに今後の看護方針を決定し、薬剤師は投与する薬の調合を行います。
栄養士は、これから毎日あなたにどのようなメニューを提供するべきかを決定します。
ところで病院で入院患者の食事を作っているのは、給食センターと呼ばれるセクションですが、ここには栄養士のほか、管理栄養士と調理師も働いています。
調理師は調理が仕事、栄養士は栄養指導や献立の作成をするのが仕事ですが、管理栄養士はこれに加えて、給食部門の労務管理や栄養指導業務の企画などを行います。
病院だけでなく、レストランや給食センターなどの多くにも管理栄養士は配置されています。
各セクションによって決定された内容は、再び医師にフィードバックされていきます。
同時に、病状や治療方針について、あなた自身とあなたの家族に説明されることになります。
治療の方針のみならず、飲んでいる薬や食事・検査について、わからないことや知りたいことがあれば、あなたはいつでももっと詳しい説明を求めることができます。
あなたの質問に医師や看護婦(士)だけで対応しきれない場合には、薬剤師や栄養士がベッドサイドに訪れ、より詳しい説明をしてくれるでしょう。
こうして各セクションの人々が連携をとりあい、あなたという患者の療養生活を支えていくのです。
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