看護婦(士)の果たす役割
患者ケアの主役が看護婦(士)
看護婦(士)とは、病気やけがをしている人や妊産婦に対して、療養上の世話や診療の補助を行う職能者である。
医師が治療(キュア)の主役ならば、看護婦(士)は看護(ケア)の主役である。
看護婦(士)の仕事は広範囲に及ぶ。
まず療養上の世話としては、
(1)洗髪・清拭(身体を拭くこと)や食事の介助など患者の身のまわりの援助、
(2)点滴や飲み薬などの与薬の管理と療養生活の管理、
(3)傷口や病状の状態を把握して回復へ導くための観察と管理、
(4)患者の不安や苦痛を緩和するための心身両面へのケアなどがあげられる。
また診療の補助として、医師や歯科医師が診療を行う際に必要な器具や薬品をそろえることから、実際の介助から医師の処置した傷口への手当て、診療の際に必要となる患者のデータをそろえることまで、あらゆる業務が含まれる。
看護婦(士)は国家資格であり、資格取得のためには専門の養成機関を卒業しなければならない。
この養成機関には、高卒者を対象とした3年制の学校、高校の看護科や准看護婦(士)資格所有者を対象とした2年制の学校、3年制の看護短大、4年制の大学(看護学部)など、さまざまな機関が存在する。
それぞれ自分にあったルートを選択してほしい。
現在、介護福祉士やホームヘルパーなど医療・福祉にかかわるさまざまな職種の登場により、とくに患者の療養生活上の援助について、看護婦(士)と福祉介護職員との仕事の境目をどこに置くかが問題になっている。
法制度としてもまだまだ不明瞭な部分も多くあるが、
・介護福祉士などの介護職が行うのは療養生活における生活介助、
・看護婦が行うのは看護的診断に基づいた生活援助
といった区分がなされる方向にあるようだ。
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