臨床工学技士の勤務する職場
多くは病院のME部門へ
臨床工学技士の職場としては、
(1)病院のメディカル・エレクトロニクス(医用工学、略してME)部門で、生命維持管理装置の操作・保守・点検を行う専門技術者となる、
(2)医療機器メーカーなどで機器の製造・開発に携わる、
(3)医療機器に関するユーザーへの教育や指導などの担当業務を行う、
(4)学校や研究機関において医用工学に関する研究に携わる、
(5)臨床工学技士養成所などで教員として教育にあたる − などが主なところとなる。
しかし、臨床工学技士の職場として、やはり最も一般的なのは病院・診療所である。
病院では、上記のME部門のほか、生命維持管理装置を頻繁に使用する救命救急センターやICU・手術室などの所属になる場合もある。
また、病院付属の透析だけを専門に扱う透析センターなどへの配属も多く見受けられる。
ME機器の誤作動を未然に防止
近年の電子・工学技術の進歩によって、医療の現場にも精密で高性能の生命維持装置が普及した。
ハイテクな機器が次々と実用化され、日々改良を重ねられるなかで、機器の進歩に対応して操作と管理を行うことのできる専門技術者の存在は貴重である。
最近でも携帯電話など電磁波の影響で誤作動する医療機器が問題化したが、基本的にこれらのハイテク危機管理の中心となるのは臨床工学技師ということになる。
現在、全国で約8,000人以上の工学技士が医療の現場で活躍しているが、有資格者の数はまだ不足しているといわれている。
なかでも人工透析関連では、成人病や慢性疾患の増加に伴い、定期的な透析治療によって生命維持を図る患者の数が増えており、人工透析装置を管理するための技術者の存在が欠かせないのである。
今後も、各種の生命維持管理装置の開発は進められていくだろう。
臨床工学技士の需要も一層拡大していくことが見込まれる。
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