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はり師・きゅう師の果たす役割
再認識される鍼灸治療
はり(鍼術)とは、一定の経穴(ツボ)あるいは皮膚の一定点に針を刺して、神経を刺激または抑制し、自然治癒力を活性化させる施術である。
灸は漢方療法のひとつで、体の表面のツボなどにもぐさを置いて燃やし、温熱刺激を与える施術をいう。
人体にはある種の循環系が身体のすみずみまで通じている。
この循環系を経絡といい、体表に通じている部分を経穴(ツボ)という。
そこを物理的に刺激することが、循環系の回復に役立つと考えられている。
1400年前に中国から日本に伝来した鍼灸が、西洋医学を中心とする現代においてなお存続している理由は、その臨床効果の大きさにあるといえるだろう。
近年では、その臨床効果を見直し、鍼灸療法を治療や研究に取り入れる病院が増え、同時に欧米でも研究が盛んになっている。
カテゴリー:はり師・きゅう師の資格・仕事
はり師・きゅう師の資格をとろう
はり師・きゅう師はともに国家資格である。
国家試験の受験資格は次の通り。
(1)大学に入学できる者で、3年以上文部省指定の学校または養成施設において修業した者。
ただし、著しい視覚障害のある者にあっては高校に入学できる者で、文部大臣や厚生大臣が指定した養成施設で5年以上修業した者。
★試験内容
学科試験は、はり師・きゅう師いずれも、医療概論・衛生学・公衆衛生学・解剖学・生理学・東洋医学概論・経絡経穴概論など合計13科目。
両試験を受験する者で、はり師・きゅう師のどちらかの試験にすでに合格している場合は、共通の試験科目は免除される。
前述のあん摩マッサージ指圧師試験の合格者も同じ。
また、はり師・きゅう師試験の共通科目は、はり理論・きゅう理論以外のすべての科目。
実地試験は、はり技術またはきゅう技術に関する実技試験。
視覚障害者の場合は点字試験も可。
★試験日程
年1回、2月下旬に実施。
★合格率
平均75%前後。 比較的合格しやすい試験。
★問い合わせ先
厚生労働省健康政策局医事課 〒100−45東京都千代田区霞が関1-2-2 TEL 03-3503-1711
または、(財)東洋療法研修試験財団 〒110東京都台東区東上野6-1-7 MSKビル5階
TEL 103−3847−988769
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はり師・きゅう師の就職状況
施術所への就職が多い
以前は、資格取得後すぐに独立開業するケースが多かったはり師・きゅう師だが、最近では東洋医学に対する評価の高まりにつれて状況が変化している。
鍼灸の腕を磨くためには経験者の下で指導を受けながら現場経験を積むことが必要といわれ、施術所で一定の期間技術の習得に努める者が多く、資格取得者の半数が施術所に就職していく。
また、慢性疾患や身体障害者への治療を目的に、鍼灸師を受け入れる病院も見られはじめている。
そのほか老人ホームなどの福祉施設で職員として働いている鍼灸師もわずかだが存在する。
今後は、福祉領域への進出がさらに目立っていくだろう。
福祉領域へも進出の見通し
以前は、医学界からの評価が不当に低かった東洋医学であるが、近年西洋医学が行き詰まりの気配を見せはじめるととともに、その臨床効果が再認識されはじめた。
薬物治療や外科的治療だけではどうしても完治させることができない老化に伴う腰痛・関節痛や事故後遺症などに、鍼灸はじめ東洋医学が大きな効果をもたらしているからである。
プロスポーツ選手の大半が、最新のスポーツ医学とともに東洋医学治療を日常的に利用しているのは有名な話だ。
今後はリハビリの分野などと連携をとりながら、はり師・きゅう師は福祉の領域でも着実に需要を伸ばしていくだろう。
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